基本セット2020予測 ~第2のハイドロイド混生体は一体どのカードなのか?~

 つい先日、基本セット2020のフルスポイラーが公開されました。

 

 まず注目を集めたのは、アンコモン、レア、神話レアに収録されたチャンドラと、彼女に関連するカード群でしょう。

 

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特に注目を浴びているのは、神話レアの『目覚めた猛火、チャンドラ』でしょう。このカードはなんと、史上初めての打ち消されないプレインズウォーカーであり、+能力で紋章を置くことのできるカードです。

 

カード能力的には、ビートダウンデッキではなくて、コントロールデッキ向きに見えますが、赤いコントロールデッキで6マナとなれば『パルン、ニヴ=ミゼット』という強力なエンドカードがすでに存在しています。

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そのため、このカードが使われる可能性は、個人的にさほど高くない。と、思っています。

 

……しかし、【このカードは絶対に使われないか?】

そう聞かれると、『わからない』と答える他にありません。

なぜなら、MTGの世界において、カードの強弱を見極めることは不可能に近いほど難しいからです。

 

ラヴニカのギルドにおいては『孤高のフェニックス』『パルン、ニヴ=ミゼット』

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ラヴニカの献身における『ハイドロイド混成体』

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灯争対戦における『世界を揺るがすもの、ニッサ

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等々、事前評価は決して高くなかったはずのカードが環境を支配するほどの力を見せつけることが多々あります。

 

 

再録カードである『見栄え損ない』や『脅迫』等の定番ながら強力な再録カードや、

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サイドカードとして有用な『丸焼き』や『霊気の疾風』といった、対抗色へのキラーカードシリーズは、まず間違いなくデッキに入るでしょう。

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しかし、これらはあくまで既存のデッキをバージョンアップさせるに過ぎず、

環境に新しい風を吹かせるとは言えません。

 

 

前置きが長くなってしまいましたが、ともかく今回のテーマはタイトルどおり、『基本セット2020』における、さほど注目されていないが、デッキの核となり、環境を定義するほど使用される可能性があるカードを探していきたいと思います。

 

一体、どんなカードが強いのか?

まず、環境を定義できるほど強力なカードとは何なのかというと、私の考えては以下の3つの条件のうち全て、あるいは2つに当てはまるものだと思っています。

 

1即座に勝利できる(攻めっ気が強い)

 

2多角的で、どのデッキに対しても強力

 

3粘り強い(アドバンテージを稼いだり、除去しても戻ったりする)

 

反対に、弱いと勘違いされがちな理由

1、コストが重い(ように見える)カード

 これは、強力なカードが見過ごされる理由として一番多い気がします。

 少し前の環境でいうと『スカラベの神』がそれに該当するでしょう。

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このカードは、4マナで墓地からクリーチャーを釣ることができる上に、除去されても手札に戻るという除去耐性持ちです。

 

どう考えても弱いことは書かれていないのですが、発売前には『リアニメイトが4マナというのは重すぎる』と思われていたのです。

 

『パルン・ニヴミゼット』も同様で、書いてあることは強いが、マナ拘束が強すぎて、使われないだろうというのが前予測としてありましたが、実際は大いに使われています。

 

2、類似したカードがかつて存在していて、そのカードが弱かった場合

これはハイドロイド混成体が該当するでしょう。

【ハイドラ】と呼ばれるXマナをコストに含むクリーチャーは、ほとんどの環境において弱く、使われてきませんでした。

だからこそ、このハイドロイド混成体も弱いだろう。と、思われていたのです。

が、打ち消されてもドローできる上に、飛行、トランプルという性能がついているため対戦相手は対処が難しく、実際は大いに使用されました。

 

本題 基本セット2020におけるハイドロイド混成体はなんなのか?

さて、本題ですが、今回のセットをじっくりと検討して、考えてみた結果……今回のセットは基本セットということもあって、全体的にカードパワーが低いな、という印象を受けました。

 

そのため、ハイドロイド候補を探すのも一苦労……というか、前提で長々と述べたようなパワーカードの条件を満たすようなものも見つからず……

 

『今回のセットにハイドロイド混成体は居ない!』

 

という結論に至りました。

 

が、それで終わりではあまりにも寂しいので、ちょっと無理をして、なんとか候補となるカードを3枚選び出しました。

 

 

 

第三位 『裏切りの工作員』 次のハイドロイドとなる確率 1%正直、使われないと思っています

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このカード、書いてあることは強く、相手のパーマネントなら土地を含めて、なんでも奪うことが出来ます。

ただし7マナとあまりにも重く、その上大抵の場合においては『集団強制』のほうが強いです。

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そのため、一見すると弱い……ように見えますが、クリーチャーというメリットが存在しています。リアニメイトやブリンクが可能ですし、下に書かれている能力も、それ専用に組めば、案外達成するのは不可能ではないと思います。

 

 

 

第2位 『夜群れの伏兵』 次のハイドロイドとなる確率 5%

(そこそこ強い。バントフラッシュのようなデッキの核になりえる)

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このカード、4マナ4/4フラッシュと、その時点で及第点の強さを持ちます。その上、狼ロードでもあり、マナを使わないでも勝手にクリーチャーを増やしてくれます。

シミックやバントカラーのクロック・パーミッションのようなデッキで使用されそうです。

 

(ただし、大流行中の『時を解す者、テフェリー』との相性が最悪)

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第一位 豊穣の力戦 ハイドロイド確率『10%』

(大穴狙い。一見、使われなさそうだが、うまく使えれば他を寄せ付けない最速デッキが構築できる)

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マナクリーチャーサポートとなるカード。

第二の『荒野の再生』とも言えるでしょうし、第二の『世界を揺るがすものニッサ』でもあります。(……言い過ぎ?)

能力がマナクリーチャー前提であり、専用のデッキを組まなくてはいけないですが、もしも初手にこのカードがあった場合、ラノワールのエルフは1マナの2マナランプカードとなります。

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1ターン目ラノワールのエルフはただでさえ環境最強の動きですが、それを一層加速させます。

 

性能はかなりピーキーですが、効果は重複するため、複数枚引いても最低限仕事をしますし、ともかく、(運次第ですが)デッキの速度を異次元に引き上げます。

 

現環境は実用レベルのマナクリーチャーも多く、『豊穣の力戦型ネクサス』のようなものも現れるかもしれません。