基本セット2020 ランクドラフト 7勝記録 ~青黒コントロール編~
ドラフト環境で多いのはミッドレンジ(中速)デッキです。
アグロ、コントロールを組むこともありますが、アグロデッキは軽くて強力なコモンを大量に集めるというハードルがあり、コントロールデッキを組むには、強力なフィニッシャー(コンボやボムレア)などが必要になるという点からです。
しかし、今回のデッキはコントロールデッキにも関わらず、レア以上のカードが一枚も入っていません。
では、どのようにして7勝したのか? 当然、もう一つの条件である強力なコンボが積載されているのです。
(ちなみに、アンコモンは以下の4枚でした)
コンボ1 療養所の骸骨は、多くのシナジーを持つ
【療養所の骸骨】というカードは、一見ひどく地味ですが、黒の中ではトップ5に入る強力コモンカードだと思っています。
単体で使うとしても、無限チャンプブロッカーとなり、1マナ域として強力です。
しかし、このカードはコンボによって一層強く使うことができます。
使い方1ルーティング(手札入れ替え)と組み合わせることで、アドバンテージを稼ぐ
手札に回収した療養所の骸骨は、場に出しても所詮1/2のクリーチャー。
しかし、ルーティングで捨てればすぐに墓地回収能力が使用できるので、ハンドが増えていきます。
特に【ハードカバー】は毎ターン起動できるので、アドバンテージ差が一瞬にして大きく開きます。
使い方2 生贄として使用する
今回の環境には、実は生贄シナジーを形成するカードが多く、しかもそのほとんどが黒いカードです。今回のデッキには入っていませんが【血に染まった祭壇】との組み合わせは、大抵のボムレアよりも強力で、一瞬でゲームを終わらせます。
コンボ2 【星霧の学者】と【魂回収】の無限コンボ
この環境で青黒コントロールに舵を切る理由の最大の一つといっても良いのが、この2枚コンボです。
【魂回収】で【星霧の学者】と他のカードを回収。
↓
【星霧の学者】で【魂回収】と他のインスタント、ソーサリーカードを回収する。
たった2枚のカードで無限の循環が生まれます。
(それにプラスして、他に回収したいカードがあれば無限アドバンテージとなりますが、星霧の学者を出せるようなターンでは大抵墓地が肥えているので、条件を満たすのは簡単でしょう)
そしてこのコンボの一番強力な点は、どちらかのカードが墓地にあれば良いということです。
カード一枚一枚の強さが低いリミテッド環境においては、ドローよりも墓地回収の方が強力なカードを利用できる可能性が高く、最悪コンボが揃っていなくても、それぞれが単体で強力な働きをします。
そして、コンボカートの片方を後から引けば、そこからコンボ開始です。
(ただ、この循環を意図的に起こすには【星霧の学者】を墓地に送らなくてはならないので、【骨の粉砕】などをデッキに入れておくとより強力になります)
以上、簡単にですが、青黒コントロールについての解説でした。